マンハッタンの地下鉄Qラインの延伸で大注目！ニューヨーク・アッパーイーストサイド
2016年11月にW番線の運転再開により、Q番線のQueens方面の乗り入れが終了し、2017年1月より57丁目から96丁目に延伸された新しいQ番線が開通しました。
それまでミッドタウンウェストからアッパーイーストサイドへの地下鉄は直通が無く、グランドセントラル駅での乗り換えが必要でした。また、2番街通りより東側のエリアに住んでいると4・5・6番線の駅まで少し距離があるため生活環境は静かで良いものの、交通網が少し不便に感じられていました。しかしこのQ番線の開通によりアクセスが便利になった今、アッパーイーストサイドが脚光を浴びているのです。
延伸されたQ番線の駅舎は、従来のニューヨーク地下鉄の汚い、臭い、暗いイメージと違い、綺麗で開放感があります。また、全ての駅にエレベーターが設置され、体の不自由な方やベビーカーをご利用の方にも使いやすく設計されています。さらに、96丁目からタイムズスクエア駅までたったの11分というアクセスの良さは大きな魅力の一つです。近年新築ビルが少なかったこのエリアにも不動産開発のブームが到来し、外装と内装をこだわり抜いた「Citizen360」や、高級仕様のコンドミニアム「The Kent」、お城のような重厚感と高級感を兼ね備えた「180 East 88th St」など話題の新築コンドミニアムが次々と販売されています。
不動産情報サイトTruliaによると、アッパーイーストサイドのコンドの売れ行きは順調で、中間販売価格は前年比5％も上昇しています。また、StreetEasyによると、マンハッタン全域で家賃の上昇が伸び悩んでいる中、アッパーイーストサイドの第3四半期の家賃中間値は前年比1.6％も上昇しており、これはマンハッタンの他のどのエリアよりも高い上昇率となっています。今後更なる成長が予想されるアッパーイーストサイドからますます目が離せません。
