【最新オフィス・マーケット情報|ニュージャージー】 Eコマースの屋台骨を担う北部ニュージャージー | Reloredac.com

【最新オフィス・マーケット情報|ニュージャージー】 Eコマースの屋台骨を担う北部ニュージャージー

お店に直接出向くことなく、オンライン上で注文するだけで欲しい商品が数日以内に手元に届く便利な世の中になりました。Amazonに代表されるEコマース産業の拡大につれ、商品を収納・保管・配送するための物流施設への需要が急増しています。

中でもニューヨークやボストン、フィラデルフィア、ワシントンDCなど東海岸大都市圏への配送拠点中心地となっている北部ニュージャージーは、近年、物流施設への需要が特に高まっているマーケットです。Eコマース業界では、30~80万スクエアフィート規模の巨大な配送センターがその主たる需要です。つい4年前まで北部ニュージャージーには物流施設を一切構えていなかったAmazonですが、現在では計600万スクエアフィートまでその規模を拡大しています。また、そういった大箱だけでなく、市場から至近距離に必要な、顧客への最終配送を担うLast-Mile Distribution(1万5,000~2万スクエアフィート規模の配送センター)の重要性もこれまで以上に高まっています。

既に6億5,000万スクエアフィート以上の物流施設を抱えているにもかかわらず、ニューアーク空港、エリザベス港へのアクセスが便利なNJ Turnpike沿いに、現時点だけで計900万スクエアフィート以上の開発計画が進んでいます。

最新物流施設は、最大80万スクエアフィートという規模の大きさもさることながら、32~40フィート(9.8~12メートル)という天井高を誇り、2000年まで24フィート(7.3メートル)が限界とされていた従来型施設と比較して、同じ面積でも大幅に収容能力が向上しています。これは、強度を増した床の耐荷重性や新型リフトの開発など、ハイテク技術の進歩が可能にしたものです。加えて、広大なトレーラー用パーキング及び従業員専用パーキング、トレーラー専用のドックが4,000スクエアフィート当たり1本という数の多さなど、現代のEコマース産業のニーズに対応可能な設備を兼ね備えています。

ただ、新たな物流施設の建設申請は増えつつあるものの、行政許可に時間が掛かることなどから、需要の高まりに供給が追いついていないのが実情です。Eコマース産業が北部ニュージャージーの物流施設・倉庫を含めたインダストリアルマーケットに与える影響力は予想以上のスピードで拡大しており、過去15年来で最低の平均空室率5.5%を記録しています。その中でも最新物流施設が建ち並ぶNJ Turnpike沿いのExit 8A周辺エリアでは、現時点で平均空室率が2.4%まで低下しており、年末までには0%を記録すると見込まれています。

 

 

<北部ニュージャージーの最新インダストリアルマーケット相場> (画像のクリックで拡大表示)

 

パナマ運河の改修を受け、2017年中にはベイヨン・ブリッジの高さをかさ上げする改修工事も着工予定です。近い将来カリフォルニア並みの大型船の受け入れがエリザベス港でも可能になると、北部ニュージャージーにおける最新物流施設への需要が更に高まると言われています。

コマース産業における東海岸大都市圏への配送拠点の中心地を担い、活況を見せる北部ニュージャージーにおいて、最新物流施設の賃貸をご検討の際は、お気軽にご相談下さい。

 

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