住宅価格高騰中のロサンゼルスとアーバイン
前回のシカゴのコラムに引き続き、今回はロサンゼルスとオレンジカウンティの中でも日本人に人気のある、幾つかの都市の住宅マーケットについて最新情報をお伝えします。
ロサンゼルス、及びオレンジカウンティのある南カリフォルニアでは、低金利による新規住宅ローン申込・リファイナンスの動きに加え、在宅勤務の継続による住宅の買い替えやミレニアル世代の持ち家需要の上昇など、様々な理由で需要が高まっているにもかかわらず、供給が限定的なため、ここ最近住宅価格が上昇しています。
現在の不動産市況の説明に、2つのデータをご用意しました。
・情報ソースはいづれもRedfin
・ロサンゼルスとオレンジカウンティで日本人が多く居住しているエリア上位4つをピックアップ
・各データはSingle Family, Town House, Condominium全て含む
上記の表を見ていただくとお分かりのように、住宅販売価格は全エリアで上昇しており、前年と比べて競争率も高くなっています。バイヤーはオープンハウスになるべく早く参加し、スピード感を持ってオファーを提出し、可能な限り多い頭金を用意、またはキャッシュ購入としてオファーを入れて初めて、交渉のスタートラインに立てるといった状況です。また、大家へ手紙を書くなど情に訴える対策を実施すると有効な場合もあります。
LAX空港より南に位置するサウスベイエリアでは、先月販売された物件のうち、98件は希望価格以上、55件は希望価格以下、25件は希望価格で販売されたというデータがあります。同時期アーバインでは、希望価格以上が209件以上、希望価格での販売が46件以上、希望価格以下での販売は74件以上とのデータがあります。また、最近はオンラインで即日承認されるローン会社が出てきていますが、承認された後のプロセスや対応スピードも重要な要因となりますので、このような側面も含めて、信頼できる不動産エージェントと相談のうえ進めていくと、予期せぬ事態に遭遇した際の対応等、短い時間で的確に判断しやすくなるため、安心です。