アメリカで初めての自宅購入|手続きの流れと注意すべきポイント【前編】 | Reloredac.com

アメリカで初めての自宅購入|手続きの流れと注意すべきポイント【前編】

  

まずは買主側の不動産エージェントを決める 

前回ご説明しましたが、買主が買主エージェントへ支払う仲介手数料は不要のため、使わない手はありません。今や誰でもインターネットで物件情報をリサーチすることが出来ますが、例えば、あまり馴染みのないエリアで気になる物件を見つけた場合、その土地に明るい不動産エージェントにエリアの情報を詳しく聞くことができたり、インターネットでは知りえない情報を事前に入手でき、内覧に値する物件かどうかを事前に判断できるため、時間や労力の節約にもなります。特に中古物件の流通が一般的なアメリカでは、物件価格の裏に色々な事情が含まれている場合があります。

 

気になる物件を見つけたら内覧申込・内覧

内覧に値する物件だと判断したら、買主エージェントを通して内覧の申込をします。まだコロナの感染リスクがありますので、物件見学の際には必ずマスクを着用するようにしましょう。日本では、マイホームは一生に一度購入するもの、という考え方が主流ですが、アメリカでは一生のうちに何度も家を購入することが珍しくありません。従って、将来的に売却することも視野に入れ、リセールの価値も考慮されることをお薦めします。物件選びのチェックポイントとしては、次の通りです。

 

 立地(治安・生活利便性・学校区のレベル等):
 物件の修復は後からいくらでも可能ですが、立地は変えることが出来ません。不動産選びの際に最も重要なポイントとなります。学齢期の子供がいる場合は、学校区のレベルがチェックポイントの最優先事項となるかもしれません。

 騒音・日当たり:
 物件によっては、昼間と夜間で家の周りの騒音が大きく異なる場合があるため、きちんと確認しておきましょう。

 間取り:
 ご自身の生活スタイルに照らし合わせて、使いやすい生活導線になっているかどうか検討してみましょう。なお、中古物件の場合、以前一般的だった各部屋を仕切る間取りが多い傾向にあります。オープンな間取りやご自身にとって使い勝手の良い間取りをご希望の場合は、購入後のリノベーションプラン、及びリノベーション費用も視野に入れて物件を探すと良いでしょう。

 アメニティの充実度:
 コンドミニアム等の集合住宅の場合は、住人のための共有施設・サービスについても確認しましょう。

 物件の管理状況:
 集合住宅の場合は、管理の責任範囲は自己所有部分の不動産に限られますが、戸建ての場合は建物全体の管理が必要となりますので、後で思わぬ出費とならないよう、購入時の物件の状態(屋根、外壁、窓、水回り等)も入念にチェックしましょう。

 地域の将来性:
 その地域の人口構成や推移、今後の土地開発計画の有無なども確認し、将来的に価値を維持できるかどうかも判断しましょう。また将来貸し出すことも視野にいれて賃貸の動向についても確認しておくと良いでしょう。

その他、共益費、管理費、固定資産税等毎月かかるコストについても必ず確認しましょう。

 

オファー(購入の意思表示)を出す

気に入った物件が見つかったら、購入希望のオファーを入れます。オファーの際には、通常以下の条件を提示します。

1.希望購入価格
2.現金か、モーゲージ(住宅ローン)利用か。モーゲージ利用の場合はその金額
3.クロージング(最終引渡し)希望日
4.修理など、売主の対応を希望する条件

希望購入価格は、マーケットを熟知しているエージェントと相談して決めましょう。活発なマーケットでは見当違いな金額提示で相手にされなかったり、考えすぎてタイミングを失ったりと、せっかくのチャンスを生かせない場合があります。特に、コロナの影響が大きい住宅マーケットでは、とても速いスピードで物件が売買されています。物件とは出会いですので、タイミングよく動くことが大切です。また、モーゲージを付ける場合は、金融機関からの仮承認書(Pre-approval letter)を添えて出すと、より確実性の高いオファーと見なされ有利です。

 

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