テナント工事とオーナー工事 【1】
商業不動産の賃貸契約をする際、賃料や電気代等のランニングコストだけではなく、如何にイニシャルコスト(初期費用)を削減する交渉をするかという点が重要になります。イニシャルコストで一番コストメリットを出せる箇所が内装工事費用になります。
通常アメリカでは内装工事費用の一部、ないし全部をオーナー負担とし、著しく内装工事費用を抑えることが可能です。内装工事にはテナント工事とオーナー工事があります。テナント工事というのは、オーナーから内装費用の一部、または全部を負担頂き、テナントが工事業者を雇い、設計施工をする方法です。
その一方で、オーナー工事の場合は、テナントがオーナーズレップというプロジェクトマネジメントをする業者を雇い、その業者がテナントの希望に沿ってラフ図面を作成し、オーナー側がラフ図面をベースに設計、施工をして、工事を監修します。
一般的にオーナー工事を選択するほうが内装費用のコストメリットを出せるケースが多くなります。但し、スケジュールに余裕がない場合やテナントの希望する内装仕様がビルの標準的な内装と大きく異なる場合等の状況次第で、テナント工事を選択せざるを得ない場合や、そうした方が良い場合もあります。テナント工事にするか、オーナー工事にするかはプロジェクト全体像を鑑みて判断することがポイントとなります。
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