Googleが本社を構えるシリコンバレーの街の今
日本人には耳慣れた「シリコンバレー」ですが、シリコンバレーと聞いて、皆さんはどのあたりをイメージされますか?
シリコンバレーというのは町の名称ではなく、複数の都市をまたがるエリアの通称として使用されています。具体的には、北はサンマテオ周辺から南はサンノゼまで、サンフランシスコ湾岸沿いに並ぶマウンテンビュー、サニーベール、サンタクララ、クパチーノなどの街が含まれます。
今回は、シリコンバレーのなかでもGoogleplex (Google本社)やビジネス系SNSのLinkedIn本社があるマウンテンビューについてご紹介します。
マウンテンビューという街の名前の由来は、サンタクルーズ山脈を見渡せることから名づけられました。サンノゼから北に10マイル(約16km)程の位置にあり、人口は7.5万人程度、多様な人種で構成されるこの街は、IT産業の発展とともに、数年来開発ラッシュが続いており、街の景観が大きく変わりました。時代を遡ると、もともとは延々と広がる農業地帯で、アメリカに移住してきた日本人も多く住んでおり、なんと浄土真宗のお寺まであります。このお寺で、毎年盆踊りが開催され、住民の憩いの場になっています。
最近では、ショッピングセンターやアパートメントの開発が進んでいますが、一方で、街のすぐ横を走るハイウェイI-208沿いには緑豊かな自然が広がり、サイクリングやハイキング、さらに乗馬を楽しむ姿が見られます。また、隣町には、スタンフォード大学やベンチャーキャピタルの集まるパロアルトがあります。
駅前のメインストリートにはレストランが軒を連ね、日本人に嬉しい寿司、割烹、ラーメン店などもあり、治安が良いことからも住宅地として人気の高いエリアとなっています。そのため、家賃もサニーベールやサンタクララと比較して高い傾向にあります。新築アパートが引き続き建設されているので、供給は右肩上がりですが、家賃も右肩上がりという状況です。特に、今年4月に入ってからは急に家賃が上がってきており、なかでも2ベッドルームのアパートの需要が高まっています。南はサンノゼ、北はサンフランシスコ方面に通勤が可能な立地のため、ベッドタウンとしてマウンテンビューは人気の街となっています。