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【最新オフィス・マーケット情報|ニューヨーク】 ミッドタウンイースト地区の再開発に期待

ニューヨーク市の伝統的なオフィス街であり、多くの日系企業も事務所を構えるマンハッタンのミッドタウン。その中のミッドタウンイースト地区が、次世代を見据えて生まれ変わる一歩を踏み出しました。

ミッドタウンイースト地区には、マンハッタン内で最も高級オフィスが多いプラザ地区と、比較的リーズナブルなクラス Aオフィスが多いグランドセントラル地区が含まれます。1スクエアフィート(sf)当たりの年間募集賃料は、リーマンショック前のピーク時でプラザ地区が$96.6、グランドセントラル地区では$77.2と、$19.4の差がありました。それがここ数年で差が縮小し、最新の2017年第3四半期ではそれぞれ$71.3、$69.6と差が$1.7までになりました。

 

マンハッタンの募集賃料の推移(画像のクリックで拡大)

 

同地区内のオフィスビルの平均築年数が75年と老朽化が進み、テナントのニーズに応えられていないのが主な要因と考えられています。プラザ地区からハドソンヤード、ダウンタウンへのテナントの流出も顕著で、ハドソンヤードのテナントの9割がミッドタウン地区からの移転と言われています。

そうしたことも踏まえて、前市長時代には否決されたミッドタウンイースト地区のゾーニング変更(建ぺい率の増加)の法案が、2017年8月に満場一致で可決されました。この法案により、プラザ地区を中心にグランドセントラル地区を含む78ブロックで、680万スクエアフィートの新たなオフィススペースの追加と、既存のクラスAビルの660万 スクエアフィートの改装が進むと予測されています。ハドソンヤードの新築オフィスビルでは建設中にもかかわらず、新規テナントとの賃貸契約が順調に進む中、行政としてもミッドタウンイースト地区の再開発促進が不可欠と判断された様です。

法案は可決されたものの、オフィスの賃貸契約はいわゆる定期借家契約なので、既存ビルの建て替えとテナントの退去には時間が掛かります。再開発が完了するには今後20年程度掛かると言われています。

中長期的なミッドタウンイースト地区の再開発で、ミッドタウンが全体として更に活性化されることに期待したいと思います。

 

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