シカゴ・不動産マーケットの最新状況
ニューイヤー、バレンタイン、スーパーボウルと年明けから続いていたイベントも終わり、3/12よりデイライトセービングスのシーズンに切り替わりいよいよ春のシーズンが到来です。2020年のコロナショックで一度落ち込んだ不動産市場は2021年に驚異的な回復を見せたものの金利の上昇に伴いその勢いに陰りが見え始めたのがちょうど1年前でした。去年の同時期から金利は3%→4%台に上がりその後ほんの半年の間で6%まで上昇するなどして、市場に大きな変化が起きたのは皆様も記憶に新しいかと思います。(表1参照)
金利の上昇は一般的に買主の購買意欲の低下に繋がります。その傾向は数字にしっかり表れており、一般の情報サイトに売り出しの広告を掲載してから契約書を締結するまでの期間(Days On Market)は30日前後で売主と買主のパワーがバランスしている状態(正常な市場)と言われており、30日より短い期間で契約締結に至れば売主有利のマーケット、30日よりも長期間を要する場合には買主有利なマーケットといえます。シカゴ北西部郊外を例にとりますと(表2参照)、昨年は全体的に買主にとっては有利なマーケットといえる1年でした。
しかしながら、住宅を初めて購入される方々(ファーストタイムバイヤーと呼ばれる人々)にとりましては、少し様子は異なり、賃貸住宅の賃料がここ数年上がり続けている背景からか賃料高騰のリスクにさらされるよりは金利が高くても支払いが長期にわたって安定した生活を送ることを望む方も多く、そのような購入へのモチベーションが非常に高い人々がマーケットに溢れている状況が実はまだまだ続いております。
ここで一つの実例をご紹介します。先月末にシャンバーグでロフト付きの2ベッドルーム/2.5バス/1650sqftの非常にコンディションの良いタウンハウス(まさに初めて住宅を購入する人たちにはぴったりのサイズ!)をマーケットに出すお手伝いをさせて頂きました。たった2日間のオープンハウスでしたが30組の方にご来場いただき、その中から8組の方からオファーを頂き売主の希望価格よりも1万ドル高く買値がつきました。当初の予定では3日間のオープンハウスを予定しておりましたが2日で締め切りました。現在その契約は順調にクロージングに向かっておりますが、今のような市場でも価格と物件の状態次第では、たくさんの人々に興味をもってもらうことができ、数字だけでは測れない市場の状況もございます。
○今後ご自宅を購入される予定の方々へ 特にローンをご利用予定の方々へのアドバイスですが、コンディションの良い物件には良いオファーが複数入り入札価格が上がる可能性があるためご利用の金融機関の担当者へは「価格を上げて入札した場合に、住宅鑑定評価への影響はどの程度あるのか」ということを確認しておきましょう。価格を上げて入札できたのは良いが金融機関による鑑定評価がその入札価格に対して十分な評価をしてくれない(=融資額が低く当初の資金計画よりも多くの自己資金を支払わなければならなくなる)可能性が今の市場ではあり得るからです。
○今後ご自宅を売却される予定の方々へ “市場に出せば何でも売れる”という時代は過去のものとなりました。住宅トレンドやマーケットを理解し、最低限必要な修理修繕は施し、古いものは新しいものに出来る限り交換するなどしてご自宅を『商品化』することを意識してください。適正な状態で適正な価格付けさえできれば現在の市場はまだまだその価値をしっかりと認めてくれる市場でございます。
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