不動産の流れと現場
2020年は、アメリカの不動産の歴史にとって、特殊な年でした。ご存じのように、バーゲンカウンティの一軒家は、一件のリスティングに10も20ものオファーが殺到し、収拾がつかない状況でした。2020年7月には、ピークを迎え、NJ州の売却数は、一ヶ月で、15,343を記録しました。価格も信じがたい数字で、2019年に46万で売れなかった家が、2020年夏に、58万で売れました。個人的には、今秋には、この特殊なマーケットは、終了すると思っていました。が、不動産アナリストによりますと、2022年もこの状況は、続行とのことです。但し、一時のクレイジーな状況ではなく、緩やかな上昇線になる。そして、2023年に、ローンの利息が上がり、5%下降するとのことです。(Housing Market Forecast Fall 2021, Otteau Group Inc.)
と、ここまでは、数字の話です。理論や統計が好きな人への情報提供です。専門家は言います。「今まで、オープン・コンセプトの家が売れていたけれど、コロナ状況で、自宅勤務やオンライン・スクールが増えたので、コンパクトに部屋を区切った家が求められている。また、プールなどの屋外施設がある庭のある一軒家が売れている。」と。はて?
そうでしょうか?現場の状態を見ている立場からは、相変わらず、オープン・キッチンは、人気を誇っているし、年、3ヶ月しか利用できないこのあたりでは、プールは、余計なものになっている気がします。「ネットで得られる情報は、収集であって知識ではない」と書いた作家がいて(すみません、どの本であったか忘れました。)、その通りだと思います。家という高い買い物をするときは、現場を見ている、プロのエージェントをぜひ、味方につけてください。
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