売り手市場でバイヤーができること、考えるべきことは? | Reloredac.com

売り手市場でバイヤーができること、考えるべきこと

イリノイ州の各カウンティでは4月から一般の人々にワクチンが普及し始め、各施設による野外活動の規制緩和をきっかけに、サッカーやフットボール、ベースボール等のスポーツに汗を流す人々や、キャンプ場でBBQを楽しむ人々が増え、コロナ前の活気ある町の風景が戻りつつあります。

そんな中、昨年のコロナ禍におけるオープンハウスの規制や自粛ムードの影響で、満足に住宅探しができなかったバイヤー達のモチベーションは非常に高く、更に住宅金利が米国史上初めて3%を下回っていることが追い風となり、シカゴ郊外の不動産マーケットは”売り手市場”の様相を呈しております。

 

 

現在の不動産市況を把握するために2つのデータをご用意しました。

・情報ソースはいづれもRedfin
・北西部郊外の日本人が多くお住まいのエリア上位5つをピックアップ
・各データはSingle Family, Townhome, Condominium全て含む

 

 

先月の市場では、今回ピックアップした殆ど全てのエリアにおいて、契約に至るまでの日数が1週間前後と記録的なスピードで取引されていますが、あくまでも中央値であり、これよりも更に短い期間で契約に至るケースもあります。また、過去5年遡ってみても、これほどの速さで物件が契約に至った時期はないというデータもあり、歴史的な“売り手市場”であることが伺えます。

ご参考までに現場での感覚をお伝えしますと、市場に物件が出たらその日、もしくは遅くても翌日か翌々日に見学に行かなければオファーを入れることすら叶わず、最悪の場合、物件の見学すらさせてもらえない、というくらいのスピード感で市場が動いています。

このような売り手市場では、以下のようなことを心得ておく必要があります。

1.売主側の設定した締め切りに間に合えさえすれば、オファーを入れた順番はあまり大きな意味をもたない
2.売主と各条件についての交渉をする余地は無いに等しく、初めから最高のオファーを出すことが求められる(Best and Highest Offerといいます)
3.価格競争が起こり市場価格より高値で取引された場合は、ローン会社の鑑定評価が購入価格より低く見積もられる可能性がある

バイヤーにとって特に重要なのは上記2となります。これは唯一バイヤーご自身でコントロールが可能です。
オファーを構成する要素にはいくつかあり、その中でも大きな要素をご紹介します。

・購入希望価格(Purchase Price)
・頭金(Down Payment)をどれくらい入れるか
・手付金(Earnest money)の大きさ
・“As is(現状のまま)”の条件で購入するかそうでないか
・Professional Home Inspectorによる家の点検は行うか、行わないか

売主とそのエージェントはこれらの要素を総合的に判断し、最高のオファーを出したバイヤーを受け入れます。

不動産購入は人生で最も高額な買い物の一つです。まずは信頼できる不動産エージェントを探し、その方と現在の市場の動きや情報を十分に共有しつつ、ご自身でもしっかりご理解された上で最高のオファーを出し、ご希望の物件を手に入れましょう。

もし、ご不明なことがありましたらシカゴオフィスまでお気軽にご相談ください。

 

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